Program
プログラム内容
5日間のプログラムは、(1)論文レプリケーション、(2)分科課題、(3)RAフォーラム、(4)プロジェクト・フェア、(5)交流活動で構成されます。
(1)論文レプリケーション
プログラム期間を通じて取り組む主要課題の論文レプリケーション(再現)を通じて、RAとしての仕事に重要な共通的内容を実践的・包括的に学びます。教育、医療、労働、マクロ経済、開発、都市、産業組織論、心理学・行動経済学、政治科学、数理統計手法など、4~5人の参加者と2人のメンターに分かれます。それぞれのテーマの実証論文のレプリケーションに合同で取り組み、文書やコードをレビューします。
論文レプリケーションでは、(1)再現性・再現パッケージとは、(2)文献整理の留意点、(3)データ整理・共同プログラミングの留意点、(4)RA作業報告の留意点などについて短い講義をします。その後、グループ・ディスカッションを経て、実際に作業をします。締めくくりとして、全体発表会を設けます。原則、R(tidyverse R)を用いる予定です。
(2)分科課題
研究プロジェクトごとによって異なる専門知識やプログラミングについて、学生の関心に合わせて内容を選んで学びます。主要課題に比べ、より多様な内容(STATAによるデータ分析、GISによる地理データ分析、webスクレイピングなど)に触れることによって、より広い領域のRA課題に取り組めるようになることを目指しています。
(3) RAフォーラム
RA雇用はさまざまな役割期待のずれが起きやすい環境であることを踏まえ、RAフォーラムでは、プロジェクト・マネジメントやコミュニケーションについて議論をします。パネル・ディスカッションやワークショップを通じて、モチベーション・マネジメントやコンフリクト・マネジメントについての理解を深めます。
(4)研究プロジェクト・フェア
RA雇用を希望している研究者や研究チームによるプレゼンテーションを通じて、RAを募集する研究プロジェクトについて知ります。
(5)交流活動
自由時間を設け、参加者同士でプログラミング作業を進めたり、お互いに親交を深められるような時間です。
謝辞: このプログラムを考案するにあたり、Abdul Latif Jameel Poverty Action Lab GlobalのSenior Research and Training AssociateであるSabhya GuptaとEitan Paulの助言を得ました。また、Institute for ReplicationのAbel Brodeurから、論文再現のプロセスについて学びました。